どうもおはこんばんにちは、yotakun 4132と申します。長いのでたまにytknと略します。
タイトルの通りですが、何日もモニターに向かって奮闘していた割には特に何も結果を残せず、ずっと辛酸をぺろぺろ舐めていたのでこの記事に残します。
背景
先日引っ越したのですが、引っ越し先の家がフレッツ光の10Gに対応していたので、ついに待望の10Gを契約することが叶いました。
10Gのルーターは持っていないので、ONU(NTT 10G-ONU、中にはWTDのRTXM166-501-C07というSFP+トランシーバが内蔵されていました)とHGW(NTT XG-100NE)をレンタルし、オプションでv6プラスと固定IPを契約しました。XG-100NEにはv6プラスを設定し、快適に使用できています。
一方で、固定IPを使用してサーバーを公開する目的で、NEC製の業務用ルーター「IX2105」を用意しました。(というか余っていた)XG-100NEは普段使い、IX2105はサーバー用という構成を想定し、それぞれでv6プラスと固定IPを使い分けようとしたのです。
結論から言うと、同一機器内でv6プラスと固定IPを併用できる機器でなければ、不可能でした。
不可能だったので、今回の記事には基本的にコンフィグなどは載せません。使えないコンフィグを載せても意味がないので()
構成と試したこと
まず、この記事を見ていただきたいです。

某大手のえらい方の記事ですが、YAMAHA RTX1300でv6プラス、固定IPを併用することに成功しています。そこで、1つの機器内ではなく別々の機器でv6プラスと固定IPを併用することも可能なのではないだろうか、と考えたわけです。
まず、以下のような配置で、試しました。

分かりづらくて申し訳ありません。(センスが無い)
XG-100NE:v6プラスで普段使い(メインPCやiPad、IoT機器など)
IX2105:固定IPでサーバー用(IPIPトンネル経由)
XG-100NEのPPPoEブリッジは有効、IPv6パケットフィルタでプロトコル41(IPIP)を許可する設定も追加。
IX2105では、固定IP接続情報を元にトンネル設定を行い、tunnel mode 4-over-6
、ip address
や tunnel endpoint
などを設定。
IPv6自体は正常に通っており、ping6 google.com
も通る状態。 しかし show tunnel status
の packets input
が常に0のままで、IPv4通信が一切できず、原因が掴めないまま数日を費やしました。
そこで、こんな構成を取ってみました。

ONUとXG-100NEの間はLANケーブルで接続しているので、その間にスイッチングハブを挟むというよくわからない(これやって良かったのか…?)方法を試してみました。
この構成を取ると、XG-100NEもIX2105もどちらも一時的に通信できるのですが、IPv4がどちらもしょっちゅう途切れてしまい、両方ともまともに使用できませんでした。
IPv6での通信は普通に同時に通信可能なのですが、IPv4はどちらか一方でしか通信できず、その通信できる機器もXG-100NEとIX2105を行ったり来たりしているようでした。
これについて調べたところ、他の方も同様の現象が起きているようで、その上しっかり推奨されていない方法ということを明言されていました。
原因
原因についてはいろいろ試した上での推測ですが、XG-100NEはLAN内側にIPIPの通信を通さないと思われます。ONU直下にIX2105を接続するとIPv4もリンクアップするので、おそらくこの推測は正しいと思います。
一応enひかりに問い合わせをしたところ、「基本的にXG-100NEでの利用を前提としており、2台のルーターによるv6プラスと固定IPの併用はサポート外」とのこと。これが「XG-100NE以下にIPIPを通さないから」ということを意味していたのかは不明ですが、ともかくv6プラスと固定IPを別々の機器で併用することは不可能、という結論に至りました。残念無念また来年。
その後
結局今のところXG-100NE、1台で家庭内ネットワークとサーバー運用を兼用しています。いずれRTX1300を導入してv6プラスと固定IPを併用する構成に移行したいです。でもRTX1300高いんですよね……
そもそもせっかく10Gを契約しておいて、ギガビットまでしか対応していないIX2105を使うというのも勿体ない話ですが。
おわり
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